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獅子岩(上州子持山) |
夜の会合まで時間があったので、赤城(黒檜山)と伊香保(榛名山)の中間に 位置する子持山・小野子山・十二ヶ岳などで構成される上州の小山塊を訪れた。
「子持山は古い時代の成層火山、山腹には放射状に多数の浸食された岩脈があり、 その中心に主火道の獅子岩がある。 火山が辿る一生を見ることができる地質学的に興味深い山」 とのこと。
子持山(1296m)の中腹稜線上に聳える獅子岩(大黒岩)を目的に 時間があれば子持山山頂まで登るつもりであった。
国道17号線からの子持山遠景 獅子岩頂上 (写真はクリックして拡大して下さい)
「山行クロニクル No.63」 獅子岩 単独 ’10.11.24(水)浦和=関越道渋川・伊香保IC=子持神社奥の院参道・7号橋駐車場 ~屏風岩~獅子岩分岐~獅子岩~子持山分岐~屏風岩~駐車場=浦和
晴天 微風、奥の院7号橋駐車場 9時30分着。 気温5度、平日でも既に2台の車があった。
登山口 生息する野鳥図
14時までにこの駐車場に下山となると子持山山頂往復は難しく、 獅子岩(936m)のみを楽しむことに気持ちを切り替え、 10時、奥の院の太鼓橋を渡る。
立ちはだかる屏風岩、その基部には役の行者像が安置されていた。 スギの人工林を分け小さな沢に沿って登山道を詰める。 ところどころにある地元中郷小の生徒による標識が微笑ましい。
屏風岩
50分ほどでスギ林を抜け 明るい落葉樹の自然林に入り、裸木の中の急登となる。 この落ち葉に埋もれた急坂、滑ること また深い落ち葉に隠れた石など 結構 気を使わされる。 カエデ クリ コナラなどの他 判断の難しい樹木には、アカシデ クマシデなどの シデ類やミズメなどの標識が付けられていた。
落葉樹林帯の急登
やがて6号橋からの登山道を併せてツツジやナツツバキなどの裸木に縁取られた 尾根に出て、獅子岩分岐。 浸食され残った溶岩の突起が目につく。
獅子岩分岐
ここから獅子岩への急登、踏ん張って大岩の裾へ。 さらに鉄クサリのハシゴとクサリの2段の垂直な岩を攀じり、岩上へ。
鉄クサリのハシゴ
この溶岩の頂は結構広い。 ピークには御嶽山神社・八海山神社・三笠山神社と彫られた碑が屹立していた。 風は少し出てきているが 高空に晩秋の雲が流れる晴天。 360度の素晴らしい展望が拓けていた。
獅子岩頂の碑
間近に子持山 沼田市の北に武尊山 皇海山奥に冠雪の日光白根山
黒檜山方面 冠雪の浅間山方面
昼食 大休止。岩上で独り静かなひととき。 陽光 高く青い空 すじ雲 静寂、遥かな白銀の嶺々を飽くことなく眺め 満足感に浸る。 食後の熱いコーヒーが想いを深めてくれる。
12時30分、再びクサリとハシゴを使い 子持山方面へ降る。
獅子岩を降る
子持山分岐で獅子岩を振り返る。
獅子岩・ピークに碑が立つ
登路に戻り そのまま下山。 14時少し前には駐車場に降り立ち、帰路へ。 伝え聞いていた通り 低山ながら登り応えのある獅子岩からの眺望は すばらしかった。
奥の院 沢の落葉 (写真はクリックして拡大してください)
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奥秩父最高峰 |
先週、南天山を歩いた時に 甲武信岳から国師ヶ岳、金峰山に至る 縦走路からちょっと外れた奥秩父最高峰・北奥千丈岳を登り残しているのを思い出し、 強風注意報が出ていたが幸い好天に恵まれそうなので 急遽、早立ちして登山口、 山梨と長野の県境 大弛峠まで走った。
北奥千丈岳 山頂 周辺地図 (写真はクリックして拡大してください)
「山行クロニクル No.62」 北奥千丈岳(2601m) 単独 ’10.11.9(火)浦和=中央道勝沼IC=甲州市=川上牧丘林道・大弛峠駐車場 ~夢の庭園~前国師岳~北奥千丈岳~前国師岳~大弛峠=浦和
花々や岩が登山道を彩るアルプスの峰々と異なり、 奥秩父の山は シラビソやツガの昼なお暗い針葉樹の森と、その森故に 渓の美しさに特徴がある。 東京の荒川・多摩川、長野の千曲川、山梨の笛吹川などの水源地でもある。
旧塩山市から秩父往還に入り、川上牧丘林道を走る。 もうすぐ冬季閉鎖を控えた甲州牧丘から信州川上へと抜けるこの林道、 キャメル色のカラマツ林の中を金峰山五丈石を仰ぎながら、大弛峠へ。
カラマツ林 トチの老木 金峰山五丈石を仰ぐ
標高2360m 大弛峠 10時着。 この峠まで車で入れるようになって 金峰山まで2時間30分、国師ヶ岳や 北奥千丈岳までは1時間ちょっとの尾根歩きである。
峠 大弛小屋
まずは夢の庭園と名付けられた展望地で大弛峠を見下ろし、 針葉樹林下の奥秩父縦走路の尾根道を歩く。
登山道 点描
甲武信岳からこの稜線を金峰山へと逆に縦走した昔は、このように整備された木道は まだなかった。鬱蒼とした針葉樹林下を小鳥の声を聴きながら坦々と歩いたものだった。 今日は10~15mの強風、 陽光はあるものの体感温度は2~3度か、登山道は凍っていた。
三繋平 北奥千丈岳 国師ヶ岳
前国師岳の頂を越え 三繋平で国師ヶ岳への道を分け、 北奥千丈岳 山頂 11時15分。 奥秩父連山の最高峰、2601m。 北東指呼の間に国師ヶ岳、その奥に甲武信岳や三宝山、 西に朝日岳を越えて金峰山。 遠く南アルプスや富士山なども薄く望めるが、私のコンパクトデジカメでは写らない。
北奥千丈岳 山頂
国師ヶ岳(2591m)とその奥左に三宝山 真中に甲武信岳(2475m)
金峰山(2595m)、五丈石が際立つ
ハイマツとシャクナゲ、庭石のような大石が散在する山頂は ちょっとした日本庭園の風情。 縦走路では何組かの登山者と往き違ったが ここは無人。 烈風を岩陰に避けながら昼食。しばし 周辺の山並みを味わう。
石楠花新道を奥千丈岳へ、そして黒金山を経て乾徳山に至る尾根道は いつか歩いてみたいと想った。
1時過ぎには大弛峠に戻り まだ明るいうちに帰宅した。 昔懐かしい奥秩父縦走路、今回はそのほんの一部ではあったが、 残雪が残る新緑の五月の美しさを想い出した日であった。 (写真はクリックして拡大してください)
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法師の湯 |
上州と越後を結ぶ三国峠直下の山あいにひっそりと佇む一軒宿、 懐かしの「法師の湯」を40数年振りに訪れた。
「ディスカバージャパン」そして「いい日旅立ち」で始まった(旧)国鉄のキャンペーン、 昭和56年、「フルムーン夫婦グリーンパス」のポスター、 上原謙と高峰三枝子の入浴シーンで話題になった あの法師の湯である。
フルムーン ポスター (写真はクリックして拡大して下さい)
木枠と丸太の寝枕、浴槽の底に敷き詰められた大きな石の間から 湯が涌く、大浴場「法師の湯」。 鹿鳴館調の和洋折衷の湯屋はまだ当時のまま残されていた。
法師温泉「長寿館」 秘湯を守る会会員 カルシウム・ナトリウムー硫酸塩泉、43度 掛け流し
鹿鳴館調の湯屋 大浴場「法師の湯」
翌日も快晴。 陽のあたる一の倉沢大岩壁を眺めに 谷川岳・一の倉沢出合に向かう。 雪、新緑、そして紅葉、いつの季節にもその存在感は圧倒的である。
一の倉沢大岩壁 衝立岩正面壁
周辺の紅葉
総勢9人で賑やかな一泊小旅行を楽しんだ日。 (’10.11.5~11.6)
(写真はクリックして拡大して下さい)
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