俄歩
「山に登ること」 は、与えられた条件の中で新しい経験を積むことに 他ならない。 だから、  自然と向き合える体力  自然を味わえる感性  自然に応えられる知力 を大切にしたい。
プロフィール

俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
 学生時代に歩いた山、
歩きそびれた山々、
かって妻と歩いた山をひとり
静かにたのしんでいます。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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天城山麓逍遥
P1050322.jpg IMG_20140119121848c82.jpg(写真はクリックして拡大して下さい)

 久方ぶりに南伊豆を訪れ アロエや水仙の咲く丘から冬日に輝く群青の海を眺め、
河津大滝温泉に前泊。
翌日、伊豆の踊子文学碑から八丁池までの冬枯れの沢と峠道を逍遥した。
今回は学生時代からの友人Mさん、瑞牆山以来のパートナーと歩いた。

 パートナーMさん、教師を退職後いまも語学教育機関で教鞭をとる彼女は
世界各国40地域以上を旅し、知己となった貧しい人々の子供達を援助しているが
近年はヒマラヤ街道など自然との触れ合いを楽しむようになり、来週はニュージーランドの
ミルフォード・トレイルを歩くという。
この歳になってもその姿勢に揺るぎは無く 羨ましい限りである。

P1050300.jpg P1050303.jpg
アロエの花と大島     水仙の爪木崎

P1050307.jpg P1050311.jpg 大滝温泉天城荘の湯


 朝9時、下田街道(414号線)の水生地下駐車場に車を止め 旧の下田街道に分け入り
踊り子橋を渡り、水生地から藤ヶ沢歩道を歩く。
この季節は歩く人も少ないようで 踏み跡の無い沢沿いを氷室跡~なまこ岩へ。
ここから沢を離れ崖沿いのトラバースにかかるが、崖崩れで崩壊したままの斜面もあり
いささか苦労する。
 再び沢に近づき 荒れたわさび田を見下ろす頃、一般登山道「御幸歩道」に合流、
見事なブナとヒメシャラの林を辿る。

P1050312.jpg P1050314.jpg P1050316.jpg P1050317.jpg
登山道 点描

 ブナの大木も見事であるが こんなに密生するヒメシャラの林を歩くのは久しぶりであった。
時折、雲間から陽光が差し込みヒメシャラのつるつるの赤肌を燃えだたせる。

P1050319.jpg P1050320.jpg ブナとヒメシャラの林

 体調がいまひとつの私は八丁池まであと1.2キロでザックを降ろし、
元気なMさんのこの先八丁池までの往復を待つことにした。
ブナ林はひっそりと静かで小鳥の囀りも聞こえない。
待つこと1時間、凍った八丁池と近くの展望台から万三郎岳や駿河湾の眺望を楽しみ
溌溂とした姿で戻ったMさんと御幸歩道を天城峠へ向かう。

P1050321.jpg P1050322_201401191140147b5.jpg P1050325.jpg 向峠・天城峠への道

 向峠のアップダウンを経て天城峠、4時着。

P1050326.jpg 天城峠

 ここから旧天城トンネルへの急下降、旧下田街道の苔むした天城山隧道入口に
降り立ち、山麓の逍遥を終えた。
Mさんの万歩計で37,000歩以上、一人の登山者にも遭わないまったく静かな
一日であった。(山行クロニクル No.93  ’14.1.16~1.17)

P1050328.jpg 旧天城山隧道         (写真はクリックして拡大して下さい)