俄歩
「山に登ること」 は、与えられた条件の中で新しい経験を積むことに 他ならない。 だから、  自然と向き合える体力  自然を味わえる感性  自然に応えられる知力 を大切にしたい。
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俄歩人 (がふと)

Author:俄歩人 (がふと)
 学生時代に歩いた山、
歩きそびれた山々、
かって妻と歩いた山をひとり
静かにたのしんでいます。
年に一度、写真集「岳と花」を
記載。
(さいたま市 浦和 在住)



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奥静岡
 南アルプス深南部、笊ヶ岳や青薙山に近い八紘嶺(1918m)や山伏(2013m)の登山口が
ある安倍奥の梅ヶ島温泉 と 寸又三山(前黒法師岳・朝日岳・沢口山)で知られた奥大井の
寸又峡温泉を散策、まだ春浅い山間の湯と峠道を楽しんだ。

「安倍奥と奥大井」 単独
’14.4.24(木)浦和=東名・新東名(新静岡IC)=安倍川上流=梅ヶ島=安倍峠
           =大谷崩れ=梅ヶ島温泉(泊)
    4.25(金)梅ヶ島温泉=笠張峠=富士見峠=井川ダム=接岨峡=寸又峡温泉(泊)
    4.26(土)寸又峡温泉=千頭=川根温泉=東名(吉田IC)=浦和

「安倍奥」と呼称される静岡・山梨の県境を安倍川を遡って訪れるのははじめて。
八紘嶺登山口の安倍峠を越えて身延山側へは まだ冬季交通止めであったが、
残雪と芽吹きの安倍峠は静寂そのものであった。

P1050414.jpg P1050406.jpg P1050419.jpg P1050420.jpg
安倍奥の登山道                         (写真はクリックして拡大して下さい)

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八紘嶺登山口       八紘嶺            鯉が滝                                        

「安倍の大滝」への岨道は一部崩壊、滝直下へは通行不能だった。
P1050408.jpg P1050450.jpg P1050451.jpg
安倍の大滝遠景 と 吊橋


 日本三大崩れ(大谷崩れ・鳶山崩れ(立山常願寺川上流)・稗田崩れ(長野小谷村))のひとつ
である大谷崩れ。大谷嶺への登山口を訪れ、崩壊地を望む。
幸田 文氏の碑文故か 荒涼として寂寞感がせまる。
しかし、崩壊の凄まじさでは 富士山の大沢崩れや昔の立山温泉を飲み込んだ鳶山崩れのほうが
荒々しさを感じた。

P1050424.jpg P1050427.jpg P1050426.jpg
大谷崩れ と 大谷嶺登山口

 小さな集落 梅ヶ島温泉を散策、安倍川起点周辺の右岸の懸崖で 新芽を貪るカモシカに出遭う。
枯落ち葉や小石を崖下に撒き散らしながら しきりに額を幹にこすりつけ縄張りを誇示しつつ
若芽を頬張る動きに春を感じる。

P1050434.jpg P1050433.jpg P1050435.jpg
梅ヶ島温泉街       源泉の「湯の神社」と 湯滝                                             
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安倍川起点         ニホンカモシカ                                

 自然湧出の天然硫黄泉であるこの梅ヶ島温泉(源泉39度)も 翌日宿泊した寸又峡温泉(源泉43度)
いずれもアルカリ度が高く、肌触りはヌルヌル、ツルツル。


 山家料理を賞味した翌日は 山間の狭道を笠張峠・富士見峠を越えて奥大井、井川ダムを眺め 
アプト式鉄道に沿って接岨峡を経て 寸又峡温泉へ。
途中、南アルプス南部 冠雪の上河内岳に見入る。

P1050455.jpg
富士見峠から 大無間山(左)と冠雪の上河内岳(右奥)
明治~昭和初期に南ア南部を歩いた先達の山行記には必ず語られる上河内岳、まだ白く輝いていた。

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井川ダム           接岨峡                                

 梅ヶ島より標高の低いここ寸又峡はまさに新緑。
こじんまりとした温泉集落を抜け 朝日岳を仰ぎ、大間ダム周辺を散策、山麓の静かな景観を
味わった。

P1050467.jpg 朝日岳

P1050468.jpg P1050470.jpg 大間ダム と 吊橋

P1050473.jpg P1050474.jpg P1050475.jpg P1050478.jpg
                               サワグルミ      トチノキ

P1050465.jpg P1050466.jpg P1050480.jpg 寸又峡温泉


 三日目は 大井川沿いに下流へ、茶処 川根本町の茶畑の中を走り抜け、
東名高速道吉田ICから帰宅した。

今回は 八紘嶺、山伏、寸又三山のいずれの峰も歩かなかったが、この安倍奥・奥大井の
山々については 私がリンクさせていただいている「安倍の山伏」こと静岡踏岳会所属のK氏の
ブログ「静岡の山と渓」に詳しい。
K氏は現在もこの安倍奥周辺の登山道整備や遭難者救助活動に活躍されていらっしゃる。

P1050483.jpg             (写真はクリックして拡大して下さい)





          

















          








 米国の「ルート66」は私達世代には懐かしいサウンドとストーリーを想い出させるが
2日ほど前に群馬県桐生市と栃木県佐野市を結ぶ県道「ルート66」を走った。
銘品を求めて桐生市を訪れたついでに カッコソウの鳴神山、アカヤシオの赤雪山の
登山口確認をするためであった。

 渡良瀬渓谷鉄道沿線から足尾を経て日光に至るルートは春秋に何回か訪れたことがあるが、
その南側の根本鳴神自然公園の小山塊周辺を訪うのは初めてであった。

静かな春

 この日はあまり時間がなく 黒川沿いの泉龍院裏の観音山への尾根を少し歩いて
春の雑木林の雰囲気を味わうにとどまった。

P1050399.jpg 泉龍院          (写真はクリックして拡大して下さい)

P1050400.jpg P1050402.jpg

P1050405.jpg 桐生川ダム(梅田湖)

 泉龍院近くで 菜の花を摘んでいた同世代の婦人に「筍はまだですか」と尋ねたら
「まだ早いですね しかしこの辺りは猪が多くなり 芽が出始めるとすぐ掘り返され食べられてしまって
なかなか手に入らなくなりました・・・」と淋しそうなつぶやきが返ってきた。



躍動する春

 海外(香港)生活も はや一年が過ぎた孫娘Meiが 春休みの一時帰国。
花見 土筆摘み・温泉・アスレチック・映画・食べ歩き・・・と 盛り沢山の足跡を残していった。

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